体操男子個人総合で日本代表最年少の内村航平選手が銀メダルを獲得し、「4年後は金を狙う」と語った。
おめでとう。
五輪=体操男子個人総合で最年少の内村が銀メダル、「4年後は金を狙う」
8月14日20時24分配信 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080814-00000643-reu-spo
[北京 14日 ロイター] 北京五輪体操日本代表の最年少、内村航平は14日、男子個人総合決勝で中国のエース楊威に次ぐ2位となり、銀メダルを獲得した。この種目で日本選手がメダルに輝いたのは1984年ロサンゼルス大会優勝の具志堅幸司以来、24年ぶり。
今大会での体操のメダル獲得は男子団体総合に続く2個目。メダルが期待されたエース冨田洋之はつり輪のミスが響き4位に終わった。
地元中国勢への大声援が会場の国家体育館に響き渡るなか、内村も冨田も跳馬や平行棒などで持ち前の美しい演技をみせ高得点を稼いだ。合計得点はトップの楊威が94.575と大きくリードし、内村が91.975、3位のBenoit Caranobe(フランス)が91.925、冨田が91.750と2位以下はきん差だった。
「小さな時からの夢」だった五輪に初めて出場し、団体と個人で銀メダルを獲得した19歳の内村。試合後には「あきらめないでやれば結果はついてくると信じてやってきた。こういう結果になってよかった」と安堵の表情をみせた。そのうえで、日本体操の若きホープは「4年後はやっぱり金メダルを狙って行きたい」と頼もしく語った。
一方、冨田は得意のつり輪で落下し、想定外の苦しい戦いとなったが、後半は調子を上げ、上位に食い込んだ。試合後には「精一杯やることだけを考え、精一杯できた」と語った。
<日本の体操を引っ張る存在に>
個人総合は、団体総合予選で個人成績上位24名が出場し、全6種目の演技を改めて行い、総合得点で順位を決める。内村は得意の床で高得点を出し好発進したが、第2種目のあん馬で2回続けて失敗。第3種目のつり輪以降は「いつもの通りにやろうと自分に言い聞かせ、着地までまとめることに気をつけた」という。
跳馬、平行棒、鉄棒では「ふんばれた」という内村は、後半3種目で高得点を稼ぎ、ミスで順位を落とすライバルを抜き、上位に浮上した。最終種目の鉄棒では高さのある離れ業を3回決め、会場からは大きな歓声が上がった。最後の最後に演技をしたのはトップを走っていた楊威。苦手な鉄棒だったが、無難にまとめて1位を維持し、内村の2位が確定した。
長崎県諫早市で父親が経営する体操クラブで3歳から体操を始めた内村。表情にあどけなさが残る日本体育大学2年生だが、ひょうひょうとしていてプレッシャーを感じないタイプ。根っからの「体操好き」で他のスポーツには興味がないという。
3人のメダリストがそろった記者会見では「メダリストとして若者たちに何を伝えたいか」と質問され、「僕自身が19歳と若いのでまだ見習わなければいけない立場。4年後にはもっといい結果を出して、若い人たちに教えていければいいと思っている」と語った。また「これからは自分が日本の体操を引っ張っていける存在になれればいいと思っている」と抱負を述べた。
(ロイター日本語ニュース 大林優香)
内村、一気に「世界2位」=4年後は五輪王者に−体操〔五輪・体操〕
8月14日19時57分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080814-00000151-jij-spo
若さの勢いとは恐ろしい。19歳の内村航平が目指していたのは北京ではなく、4年後のロンドン五輪。「半年前の自分と比べたら、信じられない」。本人も想像できないほどのスピードで成長し、体操男子個人総合で一気に「世界2位」の座をつかんだ。この自信が「ロンドンでは金」という言葉になって表れた。
体操界のホープではあった。昨年のユニバーシアード団体総合と種目別ゆかで優勝。幼いころから鍛えてきた空中感覚は抜群で、ゆかや跳馬でのひねり技や回転技は日体大に入る前から既に国内トップクラスだった。
ただ、上半身の力が弱いために持久力がなく、エース冨田洋之のように全6種目を通して安定した演技はできなかった。だが、4月の五輪第2次選考会では見違える内村がいた。2日間で2度行う演技を大きなミスなくこなし、冨田を抑えて堂々の首位に。
「北京に行けるわけがないと思っていたけど、これで(五輪に)一歩近づいたかな」。続く5月の最終選考会。直前に風邪を引いて万全な体調ではなかったが、冨田に次ぐ2位で五輪切符を手にした。
物おじしない性格。北京入りして本番が直前に迫っても、「全然緊張しません。自分はおかしいんですかね」と笑っていた。1984年ロサンゼルス五輪の個人総合金メダリストでもある具志堅幸司・男子監督は「まだまだ伸びる。性格は世間知らずでまだ子ども。そういう面も勉強すれば、ロンドンではチャンピオンを狙える」。
まな弟子の胸に輝く銀メダルを見ながら、早くも将来の夢を語る。内村の無限の可能性に魅入られたように。(北京時事)
あん馬での落下、物怖じせぬ姿勢で回復…「銀」の内村
8月14日16時26分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080814-00000035-yom-spo&kz=spo
体操個人総合で銀メダルを獲得し、日の丸をまといながら笑顔を見せる内村航平=田村充撮影
体操ニッポンに個人総合24年ぶりの五輪メダルをもたらしたのは、年号が平成に代わる直前に生まれた19歳の内村航平(日体大)だった。
メダルへの道のりは平坦ではなかった。得意のゆかで好スタートを切ったが、続くあん馬で2度落下し、22位まで後退。それでもあきらめずに5種目終了時点で4位につけた。
最後の鉄棒では、3連続の手離し技で観衆を沸かせて力強いガッツポーズ。15・400点を出し、電光掲示板のトップに「内村航平」の名が躍り出た。最終演技者の王者・楊威(中国)には抜かれたものの、日本のエース冨田洋之(セントラルスポーツ)らを抑えての銀メダル獲得。寄せ書きで埋め尽くされた大きな日の丸を肩にかけ、屈託のない笑顔でポーズを取った。
両親は長崎・諫早で体操教室を開き、幼いころから競技に親しんだ。東京・東洋高時代には高校選抜、全日本ジュニアの2冠に輝くなど素質は認められていた。ただ昨年は世界選手権代表には届かずに、ユニバーシアードに参戦。そこから1年経たないうちに急成長を見せ、五輪のメダリストにまで登り詰めた。
予選、団体決勝を観戦した父・和久さん(47)が「楽しんでいて、のびのびとやっていた」と語るほど物怖じしない姿を見せた内村。この日の個人総合決勝でもその演技に変わりはなかった。楊威よりも9歳若く、これからが楽しみ。日本に限らず、世界で新時代を切り開いていく存在になることは間違いない。(メディア戦略局編集部・上堀慶)