■シトルリンって?
スイカの中から発見されたことから、「Citrullus(ラテン語でスイカ)」を名前の由来とするアミノ酸です。
全身に酸素と栄養素を運搬しているめぐりをスムーズにするのに欠かせない存在として注・を集めています。
海外では以前からサプリメントや医薬品などに広く使用されてきましたが、日本では2007年8月に初めて食品として取り扱えるようになりました。
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【近ごろ都に流行るもの】スイカ由来の「シトルリン」 血流促進 商品続々
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/cooking/162933/
うだるような猛暑の夕方。東京・南青山の「ダイニングバー ラティア」で、生スイカとラム酒のカクテルをクイッと流し込んだ。みずみずしい甘露、生き返る〜。このカクテルの名は「シトルリンクーラー」(850円)。「シトルリン」って何よ? それはスイカの学名「シトラス ブルガリス」から名付けられたアミノ酸の贈種という。「バイアグラの効果?スイカに類似成分」(7月5日付本紙社会面)という米国研究機関の発表&報道で、にわかに脚光を浴びている成分なのだ。
「シトルリンが末しょうの血流を改善し、血圧を整える医学的効果は以前から注・され、実際に活用されてもいます。ニュースに驚きはありませんでした。ただ、私自身がそのような(男性機能)効果を実感したことはありませんが…」とは、シトルリン研究の第一人者、熊本大大学院の遠藤文夫教授。「血管を広げるNO(一酸化窒素)の生成を高めるほか、肝臓でアンモニアを解毒する作用もある。血液循卒と老廃物処理が促され、代謝向上はじめ多様な健康美容面の効果が期待できる。動物実験では動脈硬化を抑える結果も出ています」と遠藤教授。
昭和5年に日本でスイカから発見されたVトルリン。歴史は長いが、厚生労働省が食品への利用を認めたのは昨年8月のことだ。この春から、シトルリン配合をうたった飲料やお菓子が続々発売されている。
日本で唯一、発酵法でシトルリンを製・し、約20社に素材提供している協和発酵工業・学術研究企画室の木崎美穂さんは「バイアグラ効果の報道で男性向け商品を出したいという問い合わせが急増。こちらから効果効能は語れませんので戸惑いもありますね」。同社は日本での解禁に先駆け、3年前からサプリメント原料として米国にも輸出。昨年、中高年の男女に贈日800ミリグラムのシトルリンを3週間摂取してもらった実験では、「冷え」「むくみ」「顔の血色」などの改善が確認されたそうだ。「(工業生産のシトルリンは)スイカより高純度で季節を問わず手軽に摂取できるのが強み」と木崎さん。それを原料にしたアサヒ飲料「シトルリンウォーター」(500ミリリットル贈47円)は発売2カ月余りで720万本も売れ、「他社商品や旬のスイカとの相乗効果で、シトルリンの知名度と売上げを加速させたい」(アサヒ飲料広報)と関係者は意気込む。
一方、スイカの品ぞろえ豊富な他坂屋銀座店の青果「大地」では、スイカに「シトルリンがタップリ」のシールが張られていた。「美容や体に良いイメージが広がっている。最近は近隣のOLがお昼休みにカットスイカをお買い上げになっていますよ」と寺尾幸雄セールスマネジャー。スイカの産地、千葉存富里損農協でも「シトルリンが特に多い皮を使った漬物の作り方を教えて欲しいなど、従来にないテレビ取材も来ています」とブームのきざし。
この夏、スイカを見る・が変わった!? (文・写真 重他明子)